10数年前の事だが・・・
ある日の朝起きて、店の中から玄関のシャッターを開けたら
何だか一瞬まだ夢かなと思うような事が起きていた。
何と店先にバイクが置いてある、それも店の入り口に立てかけるようにして置いてあるのだ。
チョットの間、僕は何だか良く理解出来なかった。
誰かが乗って来たのかとも思い、取り合えず外に出て確認すると、ナンバーも付いてないし
数年間は動かしていないというのは見ただけで分かった。
YAMAHA YM−1
全く分からないので1時間くらいそのままにしておいたが
これは宝物だから取り合えずガレージに入れて保管しておこうと思い移動した。
もし誰かが取りに来たら、店先に有ったのでじゃまだから保管してあると言えばいいのだから・・・
しかし夕方になっても一向に取りに来る様子もなく電話もない、
その日はずっとこのバイクの事を考えていた。誰かが乗らなくなった物をコッソリ置いていったのだろうか、
そうだとしたらコレは僕の物なのか、しかし取りに来たらどうしよう、今喜ぶ訳にはいかない・・・
翌日になっても何の変化もない。僕は一生懸命考えた。
そうしたら一人思い浮かぶ人物がいた。以前ヤマハのYDSが欲しいと友人に話をした事が有る。
その時にYDSシリーズかYM−1、2、又はDS6までなら乗ってみたいと言ったのを思い出した。
その人物は店舗移転で大変お世話になった「田辺谷繁益」氏である。
取り合えず彼に電話をした。
「田辺谷さん、もしかしてバイク置いていった?」
「ああ、有りましたか。この前、ちょっと現場に行ったら小屋の中にあったんですよ、
そこの人に聞いたらいらないって言うんで貰って来ましたよ、あんなんで良かったですか?」と言われた。
「ホントですか!?これ僕にくれるんですか!?」
「いいですよ、もらった物ですからあげますよ、マスター欲しかったんでしょ?」
「貰うわけにはいかないから買いますよ」
「イヤイヤいいですよ、タダで貰ってきた物ですから」としばらく会話が続いた。
結局このYM−1は僕の物となったわけです。
これは大事にしなければならないですよね・・・
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