ARIEL
 ARIEL REDHUNTER TWIN KH500 1953
20年程前まで旭川を走り回っていたこのアリエルは前オーナー佐渡氏が札幌に転勤になり、まもなく病気で亡くなったのを期にバイクも行方不明になっていました。
当時旭川の「5.6.7オートクラブ」に所属していた佐渡氏はツーリングの度に札幌から旭川にやって来て皆と一緒に走るのが楽しみだったそうです。

佐渡氏が亡くなってからのクラブ員の総会では、アリエルが消えた事をいつも心配していたと言う事です。それが昨今のインターネットの普及で偶然にも見つける事が出来、その事をクラブを主宰し又このアリエルをメンテナンスしていた旭川の「高橋輪業」の社長に報告したところ、非常に懐かしんで佐渡氏が元気だった頃の思い出話をたくさん聞きました。それから所有者にお願いをして、もう1度アリエルは故郷の北海道を走る事が出来るようになったのです。


 ロード・インプレッション

アリエル レッドハンター・ツイン
KH500はコンペティション・モデルで、ツインのレースで活躍していました。ツインカム、OHVの2気筒なので非常にパワー&トルクが有ります。
旧車ツーリングだと比較対照になるカワサキW1、ヤマハXS−1などは追い着いてこれない程の実力が有ります。トップギアだとアクセル開閉度1/4で約80km/h、そこから開けると一気にスピードが増します。国産バーチカルだと頭打ちになる回転域なのにこのKH500はまだまだその加速が続くのです。このエンジンは後のトライアンフの工場長になったエドワード・ターナー氏がアリエルでエンジン設計の担当をしていた頃のもので、当時のバイク大国イギリスの素晴らしい技術を肌に感じました。

これは毎年8月の採集土曜日と日曜日に富良野市山部町「太陽の里」で開催されている「第19回北海道ミーティング」のコンクール・デレガンスです。通称アウトストラーダを走っているのが僕です。このミーティングは参加者全員で作っているもので、皆が手分けをして仕事分担し、そして交流を深めライダーズマインドを後世に伝える為に行われています。決して旧車ミーティングでは有りません。事前申し込みをすれば誰でもどんなバイクでも参加出来ます。富良野市の協力を得て この素晴らしい大地のもとで数百台のバイカーと会えるのが僕の最大の楽しみです。本州の方も是非参加してみて下さい。尚 詳しく知りたい方はリンク集からどうぞ。